本格的な夏が訪れる前のこの時期は、エアコンのメンテナンスにピッタリの季節です。エアコンの取り外しは、引越し、処分、買い替えのときに必要になりますよね。今回はエアコンの取り外し作業について、取り外し方から業者の選び方、依頼したときの相場などについてまとめました。
目次
自分でできる？業者に頼む？ エアコンの取り外し方
エアコンの取り外しは、基本的には業者に依頼することを推奨します。ただし手順さえわかれば個人でも作業可能です。これから説明する作業内容を確認し、安全に取り外せると思われた方のみ自分で作業してみてください。
エアコンを取り外すために必要な準備
まずは、エアコンの取り外しに必要な道具を用意します。
・プラスドライバー
・ニッパ
・カッターナイフ
・モンキースパナ
・六角レンチ
・軍手（厚手で滑り止め付きが便利）
・脚立（室内外機が高い位置にある場合）
つぎに、エアコン室内機と室外機の場所を確認して、作業スペースとエアコンの搬出経路を確保してください。とくに室外機は２階など作業しにくい場所にあることが多いので必ずチェックしましょう。
エアコンの取り外し方
ポンプダウンする
ポンプダウンとは、室内機と配管に残っているフロンガスを室外機に回収、閉じ込める作業です。はじめに、室外機のカバーを外します。カバーを外すと六角キャップのバルブが２つ出てきます。このとき電源コードには不用意に触れないでください。
そのバルブに付いているバルブキャップを、モンキースパナを使って２つとも外します。キャップを外したら六角レンチで、細くて穴の小さい方のバルブを閉めます。太くて穴の大きい方のバルブはそのままにしておきます。
この状態で一度エアコンの冷房を２～３分稼働させます。気温が低く、室外機のファンが回らない場合は強制冷房運転にしてください。室外機の稼働音が高くなったら、フロンガスが室外機に送り込まれたしるしです。冷房運転を続けたまま、もう一方の太い方のバルブを六角レンチで閉めればポンプダウン完了です。
室外機を撤去する
ポンプダウンができたら、エアコンを停止してコンセントを抜いてください。コンセントを抜き忘れると、後の作業で感電する危険があるので確実に抜いてください。室外機に戻り、先ほど閉めたバルブに再びキャップを取り付けます。手ではめる程度で大丈夫です。
そうしたら、銅管パイプにつながっているナットを両方ともモンキースパナで外します。ナットを緩めたときに、プシュっと音がしたらポンプダウンが成功しています。しかし、プシュープシューと音が連続するようなら、ポンプダウンが不十分なのでもう一度やり直してください。
つぎに電源コードを切り離します。このとき感電防止のため、もう一度コンセントが抜かれているかを絶対に確認してください。コードはニッパを使って黒、白、赤の順でカットします。電源コードが切断できたら、室外機を固定しているボルトやナットをドライバーで外せば、室外機を撤去できます。
室内機を撤去する
室内機はメーカーや型番によって取り付け方が異なりますが、基本的には壁につけてある金属の板の爪に引っかかっている状態です。室内機を取り外す際に、中に溜まっていた結露がこぼれる可能性があるので、あらかじめ壁や床を養生しておいてください。
まずは外につながっている銅管、配線、排水ドレーンがどうなっているか確認します。カバーが付いている場合は、ドライバーでそのカバーを取り外し、銅管、配線、排水ドレーンを抜きます。
ただし室内機から銅管などが出ていないように見える場合は、室内機の裏の壁から直接銅管と配線を通してあります。その場合は室内機の下の爪を外して少し前にずらし、すき間から銅管と配線を引き抜きます。このときすき間が閉じないように、何か挟んでおくと作業がしやすくなります。
銅管と配線を引き抜いたら、室内機を上に持ち上げるようにして撤去します。あとは壁にネジで固定されている金属の板をドライバーで取り外し、残った壁の穴にパテやエアコン用キャップを取り付ければ、エアコンの取り外し作業は完了です。
エアコンの取り外しを業者に依頼すべき理由は？
道具と手順がわかれば個人でも取り外し作業はできますが、できるだけ業者に行ってもらうことをおすすめします。なぜなら、手間が省けることはもちろん、なにより安全に作業が進められるからです。
エアコンは重量のある電化製品で、高さのある場所に設置するものです。場合によっては室外機が梯子を要するような高所に取り付けてられていることもあります。そのため、個人では慣れない作業による感電や落下など重大な事故につながる可能性があります。
またエアコンは、設置方法が建物によってさまざまです。そのうえ正しい手順で取り外しを行わないと故障や事故の原因になります。
とくに排水ドレーンは家の構造に直接関わる設置になっている場合や下水につながっていることもあります。その場合は個人での取り外しは困難になるので、必ず業者にお願いしましょう。
エアコンの取り外しを業者に依頼する前に確認しておくこと
取り外し工事を業者に問い合わせるとき、これから紹介することを事前に確認しておくと対応がスムーズに進みやすくなります。
エアコンのメーカー名と品番
エアコンのメーカー名と品番は、取扱説明書またはエアコン本体に記載されています。壁掛け用エアコンなら本体の底面に、そのほかはエアコン本体の左右どちらかの側面に記載があります。天井に取り付けるタイプでは、電装ボックスまたはファンカバーを確認してください。
＜メーカー名一覧＞
| ダイキン | AN、S（またはF）、ATA、ATC、ATRで始まる英数字 |
| 三菱電機 | MSZ、MPKH、ＭSY、PKAで始まる英数字 |
| 三菱重工 | SRK、SKM、SKPで始まる英数字 |
| パナソニック | CSで始まる英数字 |
| 日立 | RASで始まる英数字 |
| 東芝 | RAS、AIK、HASで始まる英数字 |
| 富士通 | ASで始まる英数字 |
| シャープ | AY、ACで始まる英数字 |
エアコンの室内機と室外機の設置場所
室外機が、室内機と同一階で設置の場合とそうではない場合では、必要な作業や料金が異なります。とくに室外機は、外壁や高所などさまざまな場所に設置されている可能性があります。
通常室外機は、室内機付近の裏面や側面などに設置されていることが多いのですが、中には離れた場所へ配管を伸ばして設置されている場合もあります。そのときは室内機と室外機の距離を測り、あらかじめ業者に伝えておくと作業がスムーズに進みやすいです。
また、もし作業スペースや搬出経路が狭いなどの問題がある場合にも、お問い合わせ時に業者に伝えるようにしてください。事前にエアコンの設置状況を具体的に把握できるほど、依頼する側は、予想外の追加料金や追加作業を求められずに済み、取り外し業者は当日の作業が安全かつスピーディーに行いやすくなります。
コードの配線・銅管や排水ドレーンの配管状況
エアコンの室内機と室外機をつなぐ配線・配管がどのような状態になっているのかで、作業内容が変わります。とくに室内機と室外機が遠く離れた場所に設置されている場合には、その分配線も長くなってしまいます。
配線・配管は一般的に、劣化などを防ぐためにカバーが付いている、もしくは壁などの内部に隠蔽配管されている場合が多くなっています。いずれにせよ、工事のときには配管も取り外差なければならないので、カバーを外したり、壁内部の配線確認などの追加作業が必要になります。
取り外したエアコンの処理方法
エアコンの処理方法には、業者にお願いする方法と個人で処理する方法があります。エアコンの取り扱い業者には、購入先の販売店、引越し業者、不用品回収業者、リサイクルショップ、便利屋などがあります。
販売店は買い替え時、引越し業者は引越し時に一気に依頼できるのが便利ですが、作業自体は下請け業者が行うことが多く、費用は比較的高めになっています。
不用品回収業者の中には、無料で回収してくれる業者も存在しますが、取り外してあるエアコンの「回収」のみを行っている会社も多く、取り外し工事とセットの場合には対応できるかどうかの確認が必要です。
もしエアコンの製造年数が５年以内であるなら、リサイクルショップなどに買い取ってもらえるかもしれません。どうせ手放すのであれば、少しでもプラスになると嬉しいですよね。
便利屋では、もともと引越し業務や不用品回収・買取りなどを取り扱っていることが多く、総合的にさまざまな状況に対応できるのが特徴です。料金も比較的安価に設定されています。詳しい工事内容と費用については、続きを参考にしてみてください。
エアコンの取り外しを業者にお願いするときの費用は？
大まかにいうと、エアコンの取り外し費用は、標準工事費用、追加工事費用、処分費用の合計で決まります。実際に業者にお願いした場合には、費用はいくらくらいかかるでしょうか。
エアコンの取り外し費用の相場は？
エアコン工事では、室外機が室内機と同一階で床または地面設置の場合を「標準工事」といい、この費用相場は4,000円～8,000円程度です。上記のような通常作業であれば、それほど高額にならず、所要時間も３０分程度で完了します。
エアコンの取り外し作業は、家電量販店、引越し業者、町の電気屋、便利屋、リサイクルショップなどで受け付け可能です。標準工事であれば、それほど技術面で差が付くことはなく、料金も安定しています。
しかし室外機が特殊設置の場合には、追加工事費用がかかります。特殊設置とは、屋根や壁などに付いている金具に室外機が設置されている状態のことです。具体的には、外壁に取り付けられている場合、屋根の上に設置されている場合、室内機と室外機が異階設置の場合などが考えられます。
これら特殊設置の追加料金の相場は、3,000円～6,000円程度で、内容に合わせて標準工事費用に追加されます。また、配管にカバーが付いている、壁や天井などの内部に隠蔽配管されている場合にも1,000円～2,000円ほどが追加料金としてかかってきます。
エアコン取り外し後の処分費用は？ 上越市では？
エアコンは「家電リサイクル法」に則って処分しなければなりません。この法律により、該当する家電製品の処分には、回収・分解・再利用するための「リサイクル料金」が必要になります。エアコンの一般的なリサイクル料金は９７２円です。
エアコンの処分方法には、いくつか選択肢があります。
まずは、お店や業者に回収してもらう方法です。買い替えの場合や販売店がわかる場合は、そのお店で回収可能です。販売元が不明なときや取り外しだけの場合には、不用品回収を行っている業者に引き取ってもらえます。これらの場合には、リサイクル料金に収集運搬料金が追加でかかります。
もう一方は、自分で指定取引所へ持ち込む方法です。この場合、料金は郵便局から振り込むことになるので、リサイクル料金と振込手数料が必要になります。
上越市の指定取引所
・上越マテリアル株式会社：上越市下名柄1618-1
・日本通運株式会社 高田支店：上越市黒井2676-1
上越市でエアコン取り外し業者を選ぶポイント
「安全かつスピーディーに工事してもらいたいけれど、この業者に頼んで本当に大丈夫なの？」そんな疑問を解消するために、業者の選ぶときのポイントをまとめました。
複数の業者から見積書を取りましょう
エアコン工事の取り扱い業者を選ぶときは、３～５社ほどの複数の会社から同条件で必ず見積書を取りましょう。見積依頼を受け付けたときの会社の対応もチェックします。
見積りをもらったら、工事内容、作業人数、諸経費、保証内容が妥当であるか確認します。不明な金額は「なぜその金額なのか」をきちんと業者に問い合わせましょう。複数の会社を比較して、料金が適正で、自分が希望する作業に対応していて、最終的には一番印象のよかった業者に依頼をしてください。
エアコン工事の繁忙期は、引越しが多い３～４月と稼働率が高い７～８月です。この時期はなかなか工事の予約が取れなかったり、料金も通常より高めに設定している可能性もあります。そのため、できるだけこれらの時期を避けることをおすすめします。
悪徳業者に注意
残念ながら、エアコン工事に関して、悪徳業者による被害も少なくありません。その多くが、不正料金や手抜き工事による被害になります。そのようなことが起きないように注意して、業者選びをしていきましょう。
まず、依頼前の注意点ですが、通常工事の問い合わせや見積書を出すときには、業者は取り外すエアコンの設置状況を確認します。先にも述べているように、メーカーの製造年数や設置状況によって作業や費用に差が出てくるからです。業者からお持ちのエアコンに関する質問やアンケートがない場合には注意が必要です。
また、エアコンの取り外し工事自体の金額は差が出にくいのですが、それに付随する作業の有無で追加料金が異なってきます。
見積書に記載されている料金の内訳が「工事費」などのように不明確な場合や、記されている金額に少しでも疑問を抱いた場合には、必ず業者に確認を取りましょう。優良業者であれば、お客様からの質問を邪険にするようなことはいたしません。
料金の支払いは実際に工事が完了したあと、自分でも作業現場をチェックしてから支払うようにしてください。もし作業後、必要なネジが止められていない、壁に傷が付いているなど、あきらかにおかしな点が確認される場合には、依頼先の業者に再度問い合わせ、強く是正を求めましょう。
ただし、インターネット検索をすると「手抜き工事された」「高額な追加費用がかかった」というような口コミを見かけることもあります。しかし、本当に「悪意があってされた行為」なのか、「必要だから追加した作業」なのかを見極めることは大切です。
実際に、依頼時期や作業内容によっては、ご自身の予想より高額になる可能性も充分にあり得ます。ネットの情報を鵜呑みにするのではなく、ご自身の判断で正しく利用してください。
上越市の域密着型「便利屋たすけーる」の強みとは？
当社は、新潟県上越市で「便利屋」としてエアコン工事を承っています。地域密着型企業の強みを活かして、お客様の要望に細やかに対応できるところにご好評いただいております。
もともと引越しや不用品回収も取り扱っていますので、エアコンの取り外しから取り付け、エアコンの移転、使わなくなったエアコンの回収まで一気に対応可能です。
・お客様満足度97％を実現！
・地域最安値に挑戦！ どこよりも安心でわかりやすい見積提案
・追加請求なしのわかりやすい料金設定（深夜・早朝料金なしの即日対応）
・不用品処分もできます！ 再利用や買取りも行います！
・安心の補償制度が充実
ほかにも「こんな作業はできる？」「こんな場合はどうすればいい？」という困りごとや特殊な事情があれば、どんどん相談してください。ご利用料金も、目安に書いてある金額から大きく外れる事はありませんので、安心して見積もりをご依頼ください。
新潟県全域に対応しています！！ お気軽にお問い合わせください。
エアコン取り外しについてのまとめ
エアコンの取り外しや取り付けの繁忙期は引越し時期の3～4月と使用必須の7～8月です。この時期にエアコンの取り外しを依頼しようと思ってもなかなか予約が取れないなんてことも……
4月半ば～6月半ばにかけては、エアコンを使用せずに過ごせる一年で数少ない季節です。もしエアコンの不具合などで依頼を検討しているのであれば、繁忙期前のこの季節に早めに対処しておきましょう。
